0776-25-0099

① 転倒による骨折とは

骨粗鬆症のある方や高齢者の転倒による骨折は、要介護状態に移行する大きな原因のひとつです。若い人なら転倒しても骨折しないような軽い衝撃でも、骨粗鬆症で骨が弱くなっている高齢者では骨折してしまうことがあります。

特に多いのは手首(橈骨遠位端)・肩(上腕骨近位部)・背骨(胸腰椎)・股関節(大腿骨近位部)の4か所です。転び方によってどこが骨折するかが変わりますが、いずれも骨粗鬆症の有無が骨折のしやすさに大きく影響します。

骨折の治療と並行して骨粗鬆症の治療を行うことが、次の骨折を防ぐために非常に重要です。「骨折連鎖(ドミノ骨折)」を防ぐことが長期的なQOL(生活の質)の維持につながります。

② 骨折の種類

橈骨遠位端骨折
手首の骨折

転倒した際に手をついて手首に強い力がかかることで起こります。手首の痛み・腫れ・変形が生じます。ずれが少ない場合はギプス固定による保存療法が可能ですが、骨のずれが大きい場合は麻酔をかけて整復してから手術が必要になることもあります。手術が必要な場合は連携病院へご紹介します。

上腕骨近位部骨折
肩の骨折

転倒時に肩から落ちたり、手をついた衝撃が肩に伝わることで起こります。肩の強い痛み・腫れ・内出血が特徴です。骨のずれが少なければ三角巾による固定・バストバンド固定と早期リハビリで治療します。骨折の程度によっては手術が必要な場合もあり、その際は連携病院へご紹介します。

胸腰椎圧迫骨折
背骨の骨折

尻もちをついたり、重いものを持った際に背骨がつぶれるように起こる骨折です。強い腰背部痛が特徴で、安静にしているとある程度楽になりますが動くと強く痛みます。多くの場合コルセットによる固定と安静で治療します。MRIで骨折がひどくなる予想がついたり、なかなか骨折が治らないときは椎体形成術というセメントで固定する手術をお勧めします。その際は連携病院へご紹介します。骨粗鬆症との関連が特に強い骨折です。

大腿骨近位部骨折
股関節の骨折・大半の方が動くのが困難になります

転倒して股関節付近を強打した際に起こります。足の付け根に強い痛みが出ます。動くのが困難な場合は救急車での搬送になりますが、一定の割合で動ける方もいらっしゃいます。基本的に手術が必要で、近年は早期に手術を行い早期離床を行うのが良いとされています。人工関節が入っている方が転倒するとステム周囲骨折という骨折が起き、この場合も同様に動けなくなることがあります。

③ 受診の目安

転倒後に足の付け根・股関節に強い痛みがあり、立てない・歩けない場合は大腿骨近位部骨折の可能性があります。手術が可能な医療機関への搬送が必要です。

外来で保存療法ができる可能性があるもの

  • 手首・肩・背骨の痛みで、なんとか自力で来院できる場合
  • 強い痛みがあるが歩行可能な場合
  • 転倒後しばらくして痛みが続く場合(圧迫骨折の遅れた発見)

「骨折かどうかわからない」という場合もまずご相談ください。レントゲン・オープン型MRIで骨折の有無を確認できます。特に圧迫骨折はレントゲンだけでは分かりにくい場合があり、MRIが診断に有用です。

④ 転倒予防・骨粗鬆症治療

転倒による骨折を防ぐためには、骨を強くすること(骨粗鬆症の治療)と転倒しにくい体を作ること(筋力・バランスの維持)の両方が重要です。

骨粗鬆症の治療

骨密度測定(DEXA法)で骨の状態を定期的に評価し、必要に応じて薬物療法(骨吸収抑制薬・骨形成促進薬など)を行います。骨折後は骨粗鬆症治療を開始・継続することで「骨折連鎖(ドミノ骨折)」を防ぐことができます。

リハビリテーション

理学療法士による筋力強化・バランストレーニング・歩行訓練を行います。骨折後の早期リハビリは廃用症候群(寝たきり)の予防にもつながります。

「最初の骨折」が「次の骨折」のリスクになります。一度でも骨折したことがある方は特に骨粗鬆症の評価・治療をお勧めします。

⑤ 当院での対応

当院での対応

  • レントゲン・オープン型MRIで骨折の有無・程度を迅速に評価
  • 橈骨遠位端骨折・上腕骨近位部骨折・胸腰椎圧迫骨折の保存療法(ギプス・コルセット固定)に対応
  • 手術が必要な場合は連携病院へご紹介し、術後リハビリは当院で継続
  • 大腿骨近位部骨折は手術が可能な医療機関への搬送が必要です
  • 骨密度測定(DEXA法)・骨粗鬆症治療に対応
  • 理学療法士によるリハビリテーション
  • 予約不要・当日受診可

転倒後の痛みでお悩みの方へ

予約不要・当日受診可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
※股関節・足の付け根が痛くて歩けない場合は手術可能な医療機関への搬送をご検討ください。

電話0776-25-0099
受付時間:平日 9:00〜12:30 / 13:30〜18:30 木・土 9:00〜12:30
一般整形外科 一覧に戻る
監修 院長 大橋義徳(整形外科専門医・医学博士・日本スポーツ協会公認スポーツドクター)
よくある質問 電話 お問い合わせ0776-25-0099