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① 半月板とは

半月板は膝の関節内にあるコラーゲンの塊です。上から見ると半月のように見えることから「半月板」と呼ばれています。(実際は三日月なんですが)一つの膝に前十字靭帯や後十字靭帯を挟んで内側と外側に1枚ずつ、合計2枚あります。

半月板の主な役割:
・膝関節内のスペーサー・クッションとして衝撃を吸収する
・大腿骨と脛骨の適合性を高め、安定してスムーズに動くようにする

スポーツ中の荷重をかけているときの膝のひねりや、加齢による変性によって断裂が起こります。ACL(前十字靭帯)断裂に合併することもあります。膝に水がたまる・引っかかり感・痛みなどの症状が現れます。

② 半月板の特性と治りにくい理由

半月板には辺縁から約1/3にしか血流がないことが知られています。血流に乏しいため、一度切れると自然治癒が難しいという特性があります。

⚠️ 以前は縫合術は成績が悪いとして部分切除が主流でしたが、2011年頃から世界的に「Save the Meniscus(半月板を守ろう)」という考え方が広まり、現在では可能な限り縫合して温存することがスタンダードとなっています。

ただし血流に乏しいため治癒率が課題です。そのため、あえて関節内に骨から出血させたり、血の塊(フィブリンクロット)を作って断裂部に挟み込んだりと、治癒を助けるさまざまな工夫が行われています。

③ 断裂の形態

半月板の切れ方にはいくつかの形があり、断裂形態と発症年齢によって手術方法が変わります。

縦断裂

コラーゲン線維の走行に平行に切れたもの。大きく切れてバケツ柄断裂と呼ばれることもある。引っかかって「ロッキング」となることもある。

水平断裂

線維の走行に平行に、上下二枚に切れたもの。中高年に多く変性を伴うことが多い。

横断裂(放射状断裂)

線維の走行に垂直に切れたもの。半月板の機能を大きく損なう。

複合断裂

複数の断裂が組み合わさったもの。変性が進んだ中高年に多い。

⚠️ 特殊な断裂として「内側半月板後根断裂」があります。中高年の女性に多く、半月板が脛骨への付着部(後根)で断裂するもので、変形性膝関節症へ急速に進行することが知られています。

④ 手術方法

断裂の形態・部位・年齢・活動性などを考慮して、以下の手術方法を選択します。症例によっては複数の方法を組み合わせることもあります。基本的には「Save the Meniscus」の考え方に基づき、可能な限り半月板を温存することを目指します。

1

部分切除術復帰が比較的早い

断裂部が関節辺縁から遠い(関節中心に近い)場所の場合、縫合しても治癒しない可能性が高く、再断裂リスクや術後リハビリ期間を考慮して部分切除を選択することがあります。切除は最小限にとどめ、半月板をできる限り残すことを心がけます。
2

縫合術復帰までの期間は長め

関節辺縁の約1/3(血流のある部分)で断裂している場合や、若年者でだめ元でも縫合する場合に選択します。血流が豊富な部位であれば治癒することが多いです。内側半月板と外側半月板では再断裂率が異なることが知られています。ACL再建術と同時に行うことで、縫合した半月板の治癒率が上がることも分かっています。
3

半月板固定術

断裂部を脛骨に固定する方法(後根断裂の場合)や、くっついている外側の関節包ごと関節の内側に寄せる方法(centralization法やABC法)などがあります。主に後根断裂や緩んで逸脱している半月板に対して行います。

これ以外にも、脛骨の骨を切って体重がかかる位置を変える骨切り術を組み合わせるなど、さまざまな方法があります。症状・断裂形態・年齢・活動性に応じて最善の方針を一緒に相談しながら決定します。

⑤ 円板状半月板

アジア人に多い半月板の形態異常

通常、半月板は三日月状(半月状)ですが、発生の過程で中央部が消えずに円板状のまま残ってしまったものを「円板状半月板」といいます。アジア人に多く見られる形態異常です。

コラーゲン線維の走行がばらばらのため構造が弱く、若年期に断裂しやすいという特徴があります。断裂した場合は、部分切除と縫合を組み合わせて正常な半月状の形態に近づける手術を行うことが多いです。ただし再断裂することもあります。

近年では、できる限り切らずに残す試みも行われています。

⑥ 当院での対応

当院での対応

  • 正確に身体所見を取り、院内オープン型AI搭載MRI・超音波検査で迅速に診断
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクターが診察
  • 手術は福井総合病院にて院長が執刀
  • 手術後の回診・リハビリ・外来をシームレスに一貫対応
  • 予約不要・当日受診可

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監修 院長 大橋義徳(整形外科専門医・医学博士・日本スポーツ協会公認スポーツドクター)
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